より音楽的に (1)

経過音など


バス声部をよくみると経過音や装飾音や前打音など和声外音(和音構成音以外)が含まれています。
また、和声構成音であってもいちいち全部の音に通奏低音を施すのは煩わしく騒がしいので建設的ではありません。
このような場合は速度やリズムを考慮しながら無駄な伴奏を省きます。


旋律的なバスに対しては3度や6度音程で重ねていくのもひとつの選択肢です。


或は分散和音を使うのも選択肢の一つになります。


更に、両方を採用するのもあり。

模倣

H.パーセル
オペラ「ディドとエネアス」より第二の女(ディドの侍女)のアリア「彼女はこの山愛し、幾度も訪れ」の冒頭部分


固執低音や後に同じフレーズが出現するような前奏部については、その上声部で奏でられる旋律を流用することも有効。


このように独奏楽器のフレーズを模倣して掛け合うのも効果的です。