どこまで許される?

先日初期バロック時代のB.セルマのカンツォンをMIDIでアップしたのですが、(中世やルネッサンスもそうなのですが)この時代はムジカ・ファクタの名残があって導音や終止時の和音において臨時記号がよく省略されています。
実は今回のMIDIは楽譜に忠実ではない部分がいくつかあって、指示された臨時記号を無視したり、逆に書かれていない臨時記号を補完しています。(例えば同時代のマリーニやウッチェルリーニの曲によく出てくる増三和音が出てくる箇所がありましたが、バイオリンが導音を長い音符で奏でるのですがこれは音符に#が付いていましたが耳障りなので#を無視して増5度を回避しました。この判断の良し悪しは別として・・・・)
あと通奏低音のリアライズなのですが、例えば上声部がg音でバスがe音のときに素直にバスを根音とする和音(e,g,h)を奏でるか、第1展開形と解釈した和音(数字の6が適応されると判断してc,e,g)を奏でるか・・・悩みます(笑)
古楽の専門家でしたら悩むほどでもない問題でしょうが・・・・・
と言うことで最近初期バロックや中世、ルネッサンスのMIDIが多いので後期バロック以降では悩むことの無い問題で頭を痛めています(笑)
どこまで許されるのか・・・・・