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ネウマ譜
- Gregorian Chant Notation
- Gregorian Chant Notation (上のと名前が同じですがまったく別サイトです。)
関連記事:4線ネウマ譜作成ソフト
アルス・ノヴァの記譜法
- ヨハネス・デ・ムリス著『計量音楽の書』 by 中世音楽のまうかめ堂
黒符計量記譜法
フランコ式記譜法
- ケルンのフランコ著『計量音楽論』 by 中世音楽のまうかめ堂
白符計量記譜法
- 写本に挑戦! by フランドル楽派の音楽家たち
- Les ligatures、La mensuration – introduction、La coloration by Musique renaissance
コメント
たびたびたびたびすみません。
ヨハネス・デ・ムリス著『計量音楽の書』はモーダル記譜法に関する書物ではありません。アルス・ノヴァ(14世紀フランス)の記譜法の解説です。
またケルンのフランコ著『計量音楽論』はたしかに黒符計量記譜法に関するものですが、フランコ式記譜法と現在呼ばれている記譜法を記述しています。
13世紀後半の記譜法です。
若干ややこしいのでこの場を借りて整理させてください。
まず話を中世・ルネサンスに限定します。
すると計量記譜法とそうでないものにわかれます。
計量記譜法でないものはグレゴリオ聖歌のネウマ等です。
計量記譜法は黒符と白符にわけられます。
白符計量記譜法はルネサンス期、15,16世紀を通じて用いられた記譜法です。
黒譜計量記譜法は中世のものと言ってよいでしょうが、発展につぐ発展をとげたので、さらに細かく区分されます。
まずノートル・ダム楽派(12世紀後半から13世紀前半)の記譜法です。モーダル記譜法とも呼ばれます。
次にフランコ式記譜法(13世紀後半)です。
正確にはその前に前フランコ式記譜法という過渡的な記譜法の時期があります。
14世紀に入るとフランスではアルス・ノヴァの記譜法。
同じ時期にイタリアではトレチェントの記譜法。
14世紀の終わりなるとアルス・スブティリオールの人達がアルス・ノヴァ、トレチェントの記譜法を基に、時としてやたらと複雑な記譜をめいめい勝手にやりました。
15世紀に入ると符の色が黒から白に変わり白符計量記譜に落ち着きます。
細かい区分に色々流儀はあると思いますが大体以上のようになると思います。
ありがとうございます。
暇をみて修正させていただきますm(_ _”m)ペコリ
ああ、ずいぶん前の記事につっこみを入れてしまいましたね。
これでいかがでしょうか?